食生活改善は、花粉症などのアレルギー、いろいろな体の不調や病気に、確実な効果をもたらしてくれます！効果的な食生活改善のコツを公開！

栄養の 話

三大栄養素　脂質

★食の改善でみんな元気に！ 食と健康ネットワーク 主宰 管理栄養士 天野和子 232-0014神奈川県横浜市南区吉野町4-17 TEL 045-243-9208 Open11:00〜17:00　Close火曜日･水曜日 メール　info@shokuken.com

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◆脂質 ●脂質 脂質とは、一般に水に溶けず、エーテルなどの有機溶剤に溶け、 しかも体内で利用される有機物を指します。 脂質は脂肪酸とグリセロールが結合した高分子化合物で、炭素・水素・酸素から成ります。　 水素の含量が高いので、エネルギーが１gにつき９kcalと高く、 体内で酸化されて水を1.07ml/ｇも生じるので、エネルギーと水の貯蔵のための栄養素です。 脂肪酸とグリセロールの形に分解されて小腸で吸収されます。 ◆ ●脂質のはたらき ・脂質は体内で１gにつき９kcalという、大きなエネルギー源です。 特に心臓の鼓動のエネルギー源です。 ・ホルモンや細胞膜の材料となります。 ・脂溶性ビタミンの吸収を助けます。 ・神経のはたらきにかかわっています。 ◆ ◆脂質 ●脂肪の性質は結合している脂肪酸の種類で決まります 脂肪は、グリセリンに脂肪酸３分子が結合した化合物なので、　 トリグリセリド（TG中性脂肪）と呼ばれます。　 グリセリンは甘い粘性の高い液体で水によく溶け、また、体内で血糖に変換されますが、 脂肪酸は血糖に変換されません。 ◆ 【飽和脂肪酸】　常温で固体。血液中のコレステロールや中性脂肪を増やす働きがあります。 ・パルミチン酸・・・ラード、牛脂、ショートニングなどに多く含まれます ・ステアリン酸・・・ラード、牛脂などに多く含まれます ・酪酸・・・バター、チーズ、牛乳など乳製品に特有の脂肪酸です ◆ 【不飽和脂肪酸】　常温で液体。種類により特有のはたらきがあります。 ▼一価不飽和脂肪酸――二重結合が一個の不飽和脂肪酸 ｎ‐９系脂肪酸 ・オレイン酸・・・・・・・・オリーブオイルに多く含まれ、血中コレステロールを減らし動脈硬化を予防。 ・パルミトレイン酸・・・マカダミアナッツに豊富で、魚介にも含まれ、皮膚の潤いに必要 ◆ ▼多価不飽和脂肪酸――二重結合が２個以上の不飽和脂肪酸 　　　ｎ−６系脂肪酸 ・リノール酸・・・・・大豆油に多く含まれ、摂りすぎはアレルギーの誘因になることも。 ・アラキドン酸・・・肝油、レバーなどに多く含まれ、喘息の促進因子や、アレルギーになることも ◆ 　　ｎ−３系脂肪酸 ・α‐リノレン酸・・・・・・・・・・・・・・・・・しそ油や亜麻仁油に多く含まれ、高血圧予防に効果。 ・エイコサペンタエン酸（EPA）・・・青背魚に豊富に含まれます。 抗血栓作用・血中中性脂肪低下作用があります。 ・ドコサヘキサエン酸（DHA）・・・青背魚に豊富に含まれます。 血中中性脂肪低下作用があります。 ◆ ◆脂質 ●人体の脂肪を構成する主な脂肪酸 人体の脂肪を構成する主な脂肪酸は、 オレイン酸（５０％）　パルミチン酸（２３％）　リノール酸（１０％）　ステアリン酸（６％）です。 人体の脂肪酸の大部分は、脂質やリン脂質に結合して存在しますが、 一部は遊離脂肪酸として血漿中にあり、 直接エネルギー源として血糖以上に多く速やかに代謝されています。 ◆ ●中性脂肪 脂質は中性脂肪とそれ以外の脂質に分けられます。 中性脂肪は体内では皮下脂肪として蓄えられ、 エネルギーが不足すると分解されて血液中に入りエネルギー源となります。 また、体の保温や内臓を外部の力から守る役目もします。 体脂肪の中でも内臓脂肪は皮下脂肪に比べて蓄積が早く、 さまざまな代謝異常を起こしやすいのですが、 運動や食事で容易に減らせる脂肪でもあります。 ◆ ●中性脂肪以外の脂質 中性脂肪以外の脂質には、細胞膜を構成するリン脂質や、コレステロール等があります。 コレステロールはリン脂質とともに生体膜を構成し、 また、性ホルモンや副腎皮質ホルモンの原料として重要です。 しかし、余分のコレステロールは粥状動脈硬化症という 血管壁にコレステロールが沈着した状態の動脈硬化症をおこします。 ◆ ◆参考文献 ・日本人の食事摂取基準〔2005年度版〕第一出版 ・食品成分表(五訂日本食品標準成分表)大修館書店 ・やさしい栄養学　香川靖雄著 ・総合食品事典　同文書院 ・からだによく効く食べもの事典　池田書店 ・知っておきたいクスリになる食べもの　ナツメ社 ・最新版　からだに効く栄養成分バイブル　主婦と生活社 ・ひと目でわかる日常食品成分表　講談社 ・食べ物じてん　学建書院

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